水耕の容器を選ぶとき、
大きさをどう決めるか

今ある根がゆるく収まって、まわりに指一本ぶんの余裕がある。それくらいがちょうどよさそうです。 ひとまわり大きく、とだけ聞くとどこまで大きくしていいのか分からなくなる。 手持ちの器をいくつか並べて、結局どれを選んだのかという話です。

透明な容器の中で水に揺れる、観葉植物の白い根

根が容器いっぱいになったら、次に考えることを書いたあとで、 実際に器を替える日が来ました。棚から候補を三つ出してきて、机の上に並べたところで手が止まる。

ひとまわり大きく、というのはよく聞く言い方です。 ただ、そのひとまわりが指一本ぶんなのか、手のひらぶんなのかは誰も言ってくれません。

根を入れてみてから決める

結局、抜いた株をそのまま器のなかに沈めてみるのが早い方法でした。 根を折り曲げないと入らないなら、それは小さい。 入れたあとに根がゆるくほどけて、まわりに指が一本すべりこむくらいの隙間が残る。 そのくらいが、今回選んだ器の基準になりました。

深さのほうは、根の長さと同じか少し深い程度で足ります。 水耕では根の全部を水に浸けているわけではなく、下の三分の一ほどが水に触れていればいい。 深い器を選ぶと、その空いたぶんをハイドロボールで埋めることになります。

大きさの正解を先に決めようとすると迷いますが、 今そこにある根を見て決めると、選択肢は一つか二つに減りました。

大きすぎる器で困ったこと

以前、余っていた大ぶりのガラスの器に小さな株を入れたことがあります。 見た目は涼しげで悪くなかったのですが、二週間ほどで扱いにくさが出てきました。

水の量が根に対して多いので、吸われる速さより先に水のほうが古くなる。 透明な容器だからこそ気づく、水の減り方を見ていても、 減りかたがゆっくりすぎて、替えどきの手がかりになりませんでした。

それと、株が動きます。 根が器の内側に触れていないので支えがなく、水を替えるたびに向きが変わる。 葉の向きが毎週ちがう鉢は、置いていても落ち着きません。

今はその器も使っていますが、ハイドロボールを多めに入れて水の層を浅くしています。 器の大きさは変えられなくても、なかの構成でいくらか調整できました。

棚のどこに置くかも、器が決める

大きさを決めるとき、根のことだけを見ていたつもりで、 実際には置き場所のほうから逆算していた部分もありました。

本棚の段に入れるなら、その高さを超えない器。 窓辺の細い枠に置くなら、底が広くて倒れにくい器。 水を替えるとき流しまで運ぶことを考えると、片手で持てる重さかどうかも効いてきます。

植物にとって最適な大きさと、暮らしのなかで扱える大きさは、 たいていの場合その中間あたりで折り合います。 少し窮屈でも毎週水を替えられる器のほうが、 立派だけれど動かすのが億劫な器より、結果として長く続きました。

器の大きさは、根のためだけでなく、続けられるかどうかで決まっていた。

選び直した器に移してから、ひと月ほど経ちます。 根はまだ余裕のあるところまでしか伸びていません。 次にまた指の隙間がなくなったら、そのときにもう一度、棚から候補を出してくることになります。

Lamasiaの植物は、届いたその日から水耕仕立てで育てはじめられます。

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