水耕の鉢に、
肥料はいるのだろうか

なくても枯れませんが、あったほうが葉の色は保たれます。 水のなかには土ほどの養分がないので、半年ほど経つと新しい葉が少しずつ小さくなる。 足すかどうかを決めるまでに、しばらく葉の色を見ていた話です。

水耕栽培の容器にハイドロボールを足すスプーンと、透明な器の中の根

水を替えて、減っていたら足して。それだけで葉が増えていくのを見ていると、 この植物は何を食べて大きくなっているのだろう、とふと思います。

水だけで育つのが不思議だった、はじめの頃から半年ほど経って、 その疑問がもう少し具体的な形で戻ってきました。新しい葉が、前より小さい気がする。

足りていないことは、葉の色で分かる

水耕で育てていると、不調が数字で出てきません。 土なら乾き具合や表面の様子が手がかりになりますが、透明な容器のなかにあるのは水と根だけです。

それでも、変化は葉のほうに出ます。 全体に色が薄くなる。緑が黄色に近づく。 新しく開いた葉が、前の葉より明らかに小さい。 どれもゆっくり進むので、その日その日では気づきません。 数か月前の写真を見返して、ようやく分かる程度の差です。

そうなってから、はじめて肥料のことを考えました。 最初から与えていたわけではなく、必要になったから足した、という順番です。

薄めて、水を替えるついでに

使っているのは、水耕用の液体肥料です。 決められた倍率よりさらに薄めて、水を替えるときに一緒に入れる。 春から秋にかけて、月に一、二度ほど。 成長が止まる冬のあいだは与えていません。

薄めにしているのは、土と違って逃げ場がないからです。 土なら余分な養分をいくらか抱えてくれますが、水のなかでは入れたぶんがそのまま濃度になる。 濃すぎると水が濁ったり、根の先が傷んだりします。

水を替えるとき、容器の中を覗く時間にそのまま組み込んでしまうと、 肥料のための予定を別に覚えておかなくて済みます。 忘れる日があっても、次の水替えで足せばいい程度の頻度です。

足さない、という選択もある

とはいえ、必ず与えなければいけないものではありません。 肥料を入れないままの鉢もいくつかあって、そちらは成長がゆっくりです。 葉の数はあまり増えず、そのかわり草姿が乱れずに保たれている。

大きく育ってほしい鉢には足す。今の大きさのままがちょうどいい鉢には足さない。 棚の上や机の端に置いているものは、あまり伸びられても困るので、そのままにしています。

水耕をはじめたときは、水だけで育つことのほうに驚いていました。 半年経って、育つ速さを自分の側で選べることに気づいた。 そのつまみが肥料だった、というくらいの話です。

足りないから入れるのではなく、どのくらいの速さで育ってほしいかで決めている。

葉の色を見て、少し薄いなと思った週に一度だけ入れる。 次に開いた葉が前より大きければ、それが答えになります。

Lamasiaの植物は、届いたその日から水耕仕立てで育てはじめられます。

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