新しい葉が開くまでの、
あの数日間
葉が顔を出してから開くまでには、見た目にほとんど変化のない数日間があります。 けれど実際は、茎の張りや葉の巻き方に、先んじて小さな兆しが出ていることが多い。 焦らず見守ることで、その変化に気づきやすくなる気がしています。

新芽が顔を出した日は、それだけで少し嬉しくなります。 けれどそこから葉が完全にひらくまでには、思っているよりも時間がかかる。 毎日眺めていると、その間ずっと同じ形のままに見えてしまいます。
はじめて葉が増えた日に気づいたこともそうでしたが、 変化は静かに進んでいて、気づく側の準備ができていないだけなのかもしれません。
止まっているように見えて、進んでいる
くるりと巻いた葉は、数日経ってもほとんど同じ大きさに見えます。 けれど水耕栽培で育てていると、葉よりも先に根や茎のほうに変化が出ることがあります。 透明な容器越しに、根が少し伸びていたり、茎に張りが出てきたりする。 葉そのものの変化を待つより、そうした周辺の兆しに目を向けるほうが、 この時間を退屈に感じにくいように思います。
数日おきに、少しだけ角度を変える
光の向きによって、葉の開き方にわずかな癖が出ることもあります。 毎日でなくてもいいので、数日おきに鉢の向きを少し変えてみる。 そのついでに葉先を見ると、昨日は気づかなかった小さなゆるみに 出会えることがあります。葉に切れ込みが入った、その朝のことも、 きっとそんな何気ない瞬間の延長線上にあったのだと思います。
変わらない数日間があるからこそ、ひらいた瞬間が特別に見える。待つ時間ごと、育てる時間の一部なのだと思います。
葉が開くまでの数日間は、成果の出ない停滞期ではありません。 次の変化に向けて、静かに準備が進んでいる時間です。 その時間ごと楽しめる場所に、鉢をひとつ置いてみてください。
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