植え替えた鉢を、
玄関に置くか窓辺に置くか

植え替えたばかりの鉢は、まず明るい窓辺に置いています。 根が新しい場所に慣れるまでの数週間だけ、育ちやすさを優先する。 見せたい場所へ移すのは、そのあとでいい、という順番の話です。

植え替えを終えたばかりの、観葉植物の鉢

鉢に植え替え終えて、手を洗って、さて、どこに置こう、と部屋を見回す。 その数分がいちばん楽しい時間かもしれません。

玄関に置けば、帰ってくるたびに目に入ります。 窓辺に置けば、光が当たってよく育つ。 どちらも間違っていないので、いつも少し迷います。

置きたい場所と、育ちやすい場所

置き場所を考えるとき、頭のなかには二つの基準が並んでいます。 ひとつは自分がどこで見たいか。もうひとつは、その植物がどこなら育つか。

玄関は前者の場所です。玄関を出るとき、植物に目をやる数秒で書いたように、 一日に二度は必ず通る。見られる回数でいえば、家のなかで一番多いかもしれません。 けれど窓のない玄関は、光の量でいえば家のなかで一番少ない場所でもあります。

窓辺は逆です。日中の明るさは十分でも、部屋の端にあると、 気がつけば一週間まともに見ていなかった、ということが起こる。 見る場所と育つ場所は、たいてい一致しません。

最初のひと月だけは、植物の側に寄せる

それでも、植え替えた直後だけは迷わず窓辺にしています。 土に植え替えるタイミングをどう決めるかで触れたとおり、 水のなかで伸びた根と、土のなかで働く根は、少し役割が違う。 植え替えは、その切り替えを植物にお願いしている状態です。

切り替えのあいだは、光も風もあるほうがいい。 直射日光は避けて、レースのカーテン越しくらいの明るさの窓辺に二〜三週間。 エアコンの風が直接当たる位置だけは外します。 日当たりがどれくらい必要かを考えるときと同じで、 強い光より、安定した明るさのほうが効きます。

そうして待っていると、あるとき新しい葉が動き出します。 そこまで来ればもう根は落ち着いていて、置き場所を自由に決めていい。 だいたい植え替えから一か月ほど、というのが今のところの実感です。

それから、見たい場所へ移す

落ち着いた鉢を玄関へ移す日は、少し儀式めいています。 下駄箱の上を片づけて、鍵置きを少しずらして、そこに置く。 靴を履くときの視界に緑が入るようになって、その部屋がひとつ変わります。

光の少ない場所に置いた分は、月に何度か窓辺に戻して補っています。 水を替えるついでに移す、週末の掃除のときに移す。 そのくらいのゆるさで足りていて、葉の色が落ちたことは今のところありません。

最初のひと月は植物の都合で、そのあとは自分の都合で置き場所を決める。

結局のところ、玄関か窓辺かではなく、どちらを先にするか、という話でした。 順番さえ間違えなければ、置きたい場所に置いていいのだと思います。

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